阪神が建山を調査!中継ぎ陣再建へ

 中継ぎ再建へ‐。阪神が前ヤンキース傘下3Aスクラントンの建山義紀投手(38)の獲得に動いていることが21日、明らかになった。12月には39歳を迎えるが、サイドスローから繰り出す最速148キロの直球と切れ味鋭い変化球は戦力になると判断、虎投再建の救世主の獲得に全力を尽くす。

 フロント陣が海の向こうに救世主を求めた。日本ハム在籍時の2010年シーズン後、海外FA権を行使して、メジャーに渡った建山。不調が目立つ中継ぎ陣再建の切り札として白羽の矢を立てた。

 メジャー4年目となる今季、建山はヤンキースとマイナー契約を結び、招待選手として春季キャンプに参加。スプリングトレーニングでは7試合に登板し、防御率1・13の好成績を残したが、開幕前に3Aスクラントンへの降格を命じられた。開幕後は9試合で0勝1敗、防御率6・08と結果を残せず、5月9日に自由契約となり、移籍先を模索している現状だ。

 メジャーでは、レンジャーズに在籍した11年からの2年間で通算53試合に登板し、3勝0敗1セーブ、防御率5・75の数字を残した。ここ2年間はメジャーでの登板には恵まれていないが、フロント陣は4年ぶりの日本球界復帰でも戦力になると判断した。

 最速148キロの直球に加え、ツーシーム、スライダー、シンカーを持ち球とし、特にスライダーで緩急をつけられるのが大きな特徴。メジャー通算の奪三振率は9・00と高く、チームにはいないサイドスローも魅力のひとつだ。

 「調査に動いているのは事実です。今のチーム状況を考えると、投手はいくらいてもいい状況なので。今後の戦いを考えると、投手陣の整備は不可欠ですから」と球団関係者。すでに球団サイドは条件面を含めた獲得プランをまとめており、建山サイドの返答を待っている状況だ。

 12月に39歳を迎えるが、身辺調査で主だった故障は見当たっていない。大幅な飛躍は見込めないにしても、4年ぶりの日本球界復帰で、メジャーで培い、学んだ財産が生かされる可能性は十分にある。

 勝利の方程式を担う福原、加藤、安藤が本来の力を発揮できていないが、建山の加入で負担が分散されれば、守護神・呉昇桓につなぐ中継ぎ陣再建の青写真が整う。誠意を尽くして、救世主を招き入れる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

スコア速報

主要ニュース

ランキング(阪神)

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. 【野球】ポスティングでの米大リーグ挑戦を希望する選手が続出する現状に球界OBが疑問符 「なんか勘違いしてるんじゃないか」 落合博満氏はかつて「契約金返してから言え」と提言

  2. 佐々木朗希 目にいっぱいの涙ため込む 本拠地デビューで二回途中2失点KO 制球定まらず、球速も上がらず 本拠地落胆の声

  3. 「行列」最終回 TVで見なくなった美人弁護士が現れ騒然 夫は有名俳優 3児綺麗ママの姿に「久々見た」「戻ってきた」「顔好き」

  4. 意外すぎ!元広島・山本浩二氏 息子の妻が超有名芸人の娘だった!23年前に出会い17年後結婚 宴会芸に「父超えた」

  5. 落合氏、大船渡・佐々木は「時間がかかる」右手中指の血マメを不安視

注目トピックス