3連敗で貯金ゼロ…交流戦11位で終了
「交流戦、阪神1‐5楽天」(22日、甲子園)
とうとう貯金が底を突いた。阪神が3連敗で交流戦を終えた。勝率は球団ワーストの・375。辛うじて最下位は逃れたが、過去最低の11位と低迷した。和田豊監督(51)は交流戦期間中の反省点を挙げつつ、「文字通りゼロからのスタート」と言及。リーグ戦再開までの4日間で、必死の立て直しを誓った。
1人、また1人…声援を送り続けた虎党が、試合終了を待たずして聖地を後にする。場内に漂う冷たい空気は、降りだした雨のせいではない。交流戦最終戦の惨敗。甲子園で大きな負け越し。貯金ゼロ。それらの事実に打ちひしがれたからだ。
「完全に調子を崩しているわけではないんだけど、何か重いというかね…。(試合の)展開もあったけどな」
9勝15敗。この10年間で球団ワーストとなる勝率・375で終えた今季の交流戦。戦いを振り返る和田監督の口調も重たく、思うにならない歯がゆさだけが印象として残った。
二回に頼みのエース・能見が崩れて4点を失うなど、序盤に5点のリードを許す難しい展開ではあった。だが、打線に逆転へ向かう迫力が欠落していたのも、また事実だ。
得点圏に走者を進めても、点につながらない。この試合も六回にゴメスの中前適時打の後、マートンの左前打で1死満塁と好機が続いたが、今成が遊撃への併殺打に倒れて1点止まりだ。
「もう1、2点取れていれば流れも変わった。あそこでちょっと止まってしまった」という指揮官の嘆きも1度や2度ではない。交流戦期間中、恒例の光景となってしまった。
何より大きいのはビジターを6勝6敗で乗り切ったのに対し、甲子園で3勝9敗と大きく負け越したこと。今季は初めてセの本拠地でDH制が適用されたが「甲子園でのDHをうまく使えなかったのが反省点」と、打線を効果的に機能させることができなかった。
ついに貯金はゼロ。首位・巨人とは今季最大の5・5差と離され、4位・中日が1差に迫る。それでも、下を向いていては何も変わらない。それは和田監督も承知している。
リーグ戦再開までの4日間を、どう生かせるかだ。「打つ方も投げる方も立て直す期間。文字通りゼロからのスタート。集中力を持って、新鮮な気持ちでやりたい」。苦難の中で泥を見るか、星を見るか‐。それだけで局面は変わる。この日が68試合目。シーズンは、まだ折り返してもいない。
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