“神様”関本がV犠飛!無心の一振り
「DeNA2‐3阪神」(4日、静岡)
切り札の一振りが試合を決めた。阪神の代打・関本が決勝の右犠飛。3連勝へと導いた主役は、ヒーローインタビューでも静岡のファンから大歓声を浴びた。
「何よりファンの歓声が大きかったです。感触は全くなくて、犠飛にもならないと思ったけど、ファンの後押しがありましたね」
同点の八回1死満塁。DeNAが井納に代えて左腕・大原を投入した場面で、福留の代打として登場。真ん中低めの139キロを右翼へ打ち上げた。
「もちろん(重圧は)あった。野手のところで出るのは、また違うから」。三塁から大和が生還したことを確認すると、一塁ベース付近で力強く3度、手をたたいた。
和田監督にとっても勝負手だった。4試合連続安打と状態を上げている福留への代打に「決して福留の状態が悪いわけじゃないけど、(勝負に)行くための代打が控えているんでね。あそこは勝負に行くところだと思った」と期待に応えた関本をたたえた。
今季は代打で18打数5安打、打率・278。結果を残している要因を問われた背番号3は「何も考えていない。必死のパッチでやるだけ」。無心の“代打の神様”の登場回数が増えれば、逆襲も決して不可能ではない。