ゴメス「ファミリーパワー」で大爆発や
阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)が7日、母国ドミニカ共和国で暮らしていた家族と約5カ月ぶりに再会した。妻と、出生後に病を患った長女の来日に「うれしい」と感激。ラブリーな援軍を得たドミニカンが球宴前最後の9連戦を活気づける。
七夕の朝、ゴメスが最愛の家族と再会した。台風8号の接近で分厚い雲が日本列島を覆ったこの日午前、妻と生後半年に満たない長女を乗せた航空機が成田空港に着陸した。母国ドミニカに妻子を残し、パリ経由で沖縄に上陸したのは2月10日。あれから147日。約5カ月ぶりにまな娘を抱き上げ、パパの心は和んだ。
「家族に会いたかった。娘のことが心配だったから、うれしいよ。スカイプで元気な姿を見ていたけど、これからは一緒にいられる。パワーになるね」
1月に誕生した長女が出生後すぐに病を患い、キャンプ合流が遅れた。病状の回復を確認して海を渡ったものの、心配は尽きなかった。これまでインターネットで娘の成長を見守ってきたが、もう動画は要らない。待ちに待った、家族水入らずの生活がスタートする。
妻子との再会を祝うようにチームは連勝街道まっしぐら。家族に会える、その高揚感からか4番のバットは好調だ。5連勝中は18打数6安打(打率・333)、2本塁打、6打点。「調子がいい。これを続けていきたい」と、球宴前最後の9連戦に照準を合わせた。
8日から甲子園に迎える2位の広島とは約2カ月ぶりの対戦となる。ゴメスの対戦打率は・219。セ5球団で最も相性の悪いデータが残るが、本人に過剰な意識はない。
「広島?対戦相手は意識しないさ。どこが相手でも打てる球を待って、強く捉えていけばいいんだ。連戦はまったく問題ない。頑張るだけだよ」
打点王争いでトップのエルドレッドとは9差。直接対決でその差を縮められれば、勝機は高まる。大型連戦を前にラブリーな援軍を得たドミニカンが、連勝中のチームにラテンの活気をもたらす。