ドラ5山本デイリー読んでピンチ脱出
「ウエスタン、阪神3-3広島」(8日、鳴尾浜)
気迫で乗り切った。阪神ドラフト5位・山本(王子)が、八回1死一、三塁の場面で4番手としてマウンドへ。キラを三邪飛、高橋も遊ゴロに抑えて無失点で切り抜けた。
好投には理由があった。朝おもむろに新聞を広げると自分の記事が。そこには大先輩からの金言があった。
「今朝(8日)の新聞を見ていたら、僕の記事(デイリースポーツ掲載・一部地域を除く「鳴尾浜リポート」)が載ってたんですよ。そこに藤本さんから『もっと内角を攻めた方がいい』と。それを実践できたと思います」
キラには内角直球を見せてから変化球で打ち取った。藤本氏からのアドバイスである“内角攻め”を実践した。
高橋に対しても変化球で内角を突き、のけぞるのを見て最後は低めのスライダーで遊ゴロに仕留め、ピンチを脱した。
久保2軍チーフ投手コーチは「調子が上がってきてるよね。いい攻め方の跡が見られる」と高評価。1軍昇格を目指す新人左腕は、自身の新たな可能性を見つけた。