梅野で更新!史上初27イニング連続安打

 「阪神6‐5広島」(9日、甲子園)

 阪神・梅野がプロ野球レコードを樹立した。四回。先頭で、九里の速球を右越えに運んだ。小刻みなストライドで三塁へ滑り込んでチャンスメーク。本人は大記録を樹立したとは思いも寄らず、試合後「え?どういう意味ですか?そうなんですか?知らなかった…」と、目をパチクリさせた。

 虎打線が5日のDeNA戦の七回から毎回安打を継続。前日8日の試合で連続イニング安打を20まで伸ばしていた。四回の梅野の三塁打で、05年にヤクルトがマークした23イニング連続安打のプロ野球記録を更新。得点にはつながらなかったが、ルーキーが歴史に名を残した。

 記録には疎いが、勝負強さにはこだわる。0‐1の二回、1死二塁から右前に同点打を放ち、試合を振り出しに戻した。和田監督は「バッテリーで取られた点をすぐに取り返して、それがその後の攻撃につながった」。梅野の一撃が三回の逆転劇につながったと、惜しみなくたたえた。

 「チームが勝っている勢いもあるし、勝っている7試合で(先発マスクを)かぶれていることが自信になっている。その経験があって打撃にも少しずつ余裕が出てきているのかもしれない」。五回には左翼フェンス1メートル手前まで運ぶ大飛球で、大歓声を浴びた。打撃は及第点以上だが、一方、リード面は反省しきりだった。

 試合後、マートン&ゴメスがお立ち台で歓声を受けるなか、ベンチ裏で叱責されていた。「5点差あるからといって、あんな真ん中へね。勝負事は何があるか分からない。野球の怖さを知らないといけない」と山田バッテリーコーチ。八回に天谷、菊池に連打を浴び、藤浪の完投ペースが崩れた。「丁寧にいかなければいけなかった」。「打」で輝く梅ちゃんが「守」を磨いて、一流の階段をのぼっていく。

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス