遼馬23日実戦復帰!8月中1軍昇格も
右肘痛で2月から戦列を離れていた阪神・松田遼馬投手(20)が23日の2軍紅白戦で実戦復帰することが19日、明らかになった。負傷後初めてとなるマウンドで、1イニングを投げる予定。8月中に今季初となる1軍昇格を目指す右腕の完全復活が見えてきた。
ようやく実戦の場へたどり着く。長く苦しいリハビリにも耐えた松田が、いよいよ復活マウンドに上がる。
「ここまで順調に来られました。投げられるなら、しっかり投げたいと思います」
2月18日の宜野座キャンプ中に右肘痛を発症。温暖な沖縄から、底冷えする高知へ移りリハビリを開始した。言い渡されたのは3カ月間のノースロー。キャッチボールを再開できたのは5月だった。
そこからブルペン投球が解禁され、フリー打撃に登板。7月に3度の打撃投手を務め、状態を確認した。その間も地道なリハビリを並行し、待望の実戦マウンドにこぎ着けた。
2日間の球宴休みを利用して、長崎に帰省。そこで、発奮する出来事があった。地元で開かれていたフレッシュ球宴だ。「テレビで見ました。出たい気持ちはありました。でもケガをしてしまって。後半戦は頑張ろうと刺激を受けました」
同世代の活躍に力を分けてもらった。練習再開日となったこの日は、投球練習こそなかったが、ブルペンに入りフォームをチェック。実戦復帰登板へ、調整に余念がなかった。
2年目の昨年は、右肩痛に悩まされた。それでも7月には1軍デビューを飾り、後半戦のリリーフ陣の救世主となった。今年も順調にいけば、8月中の1軍昇格も見えてくる。投手陣が疲れのピークを迎える夏場以降の復帰は、虎投を救った昨年の再現となるかもしれない。勝負の季節へ、遼馬が帰ってくる。そんな青写真をファンも待ち望んでいる。