和田虎ミスミス…負けるべくして負けた

 「広島6-1阪神」(27日、マツダ)

 和田阪神が投打に精彩を欠いて、2試合連続の逆転負けを喫した。打線は初回の1点のみで、広島先発の福井を攻略できず。守っても鶴岡の捕球ミスが失点につながった。7月初の連敗で、カード連続勝ち越しも6でストップ。本拠地甲子園に帰って、仕切り直す。

 湿気を含んだ蒸し暑い空気が、敗北と重なって不快感を増長させた。まるで昨夜の再現VTRを見るかのような黒星。ミスで失点を重ね、決定打を欠いた打線は2試合連続の2桁残塁。今月初の連敗だ。

 順風満帆な船出だった。初回、上本が三塁線を破る二塁打で勢いを呼んだ。今成が一発で三塁前に犠打を決めた。鳥谷が初球を捉え、右中間を破る先制の適時三塁打。わずか6球の速攻劇。その時、確かに風は吹いていた。

 ゴメスの死球を挟んだ1死一、三塁。マートンが二ゴロ併殺打。外角直球を捉えた強い打球だった。だが、どんな鈍い当たりでも、1点を奪えた方が、チームの流れを加速させた。追加点を阻まれ、風はやんだ。

 「初回で流れを引き寄せられなかったのがな…。ゲッツーでね。最初はアップアップしていたんだけどな」。福井を生き返らせた悔恨のシーンを回想した和田監督が唇をかんだ。

 失点パターンも痛かった。同点とされた二回、2死満塁。菊池に許した勝ち越しの2点右前適時打。だが、福留の返球を鶴岡が後逸。メッセンジャーは、本塁と三塁を結ぶベースライン上にいた。バックアップを怠ったことで、一塁走者の生還まで許してしまった。

 「あれは防げた1点だからな」と指揮官は断じた。2点を追う展開と、3点とでは心理的な部分で全く重みが異なる。六回には歳内が一塁悪送球で6点目を失った。悪い形で差は開き、打線は三回以降に迎えた5度の得点機で無得点とパンチを欠いた。

 「負けるべくして負けた。甲子園に戻るんでね、しっかりと地に足をつけた野球をしていきたい」。将が声を張った。一歩遠ざかった巨人との2・5差を論じる必要はない。1日も早く自分たちの野球を取り戻すことが肝要だ。

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