阪神の梅野隆太郎捕手（２３）が２８日、甲子園での指名練習参加を免除された。１月の合同自主トレ時から１０キロも体重が減っており、疲労を考慮されたもの。黒田ヘッドコーチは夏場に太るよう指令を出した。

　広島駅のホーム。ほっそりと見える梅野が「１０キロ落ちました」と明かした。これを聞いた黒田ヘッドコーチは「夏場に太るような選手じゃないとあかんぞ」とゲキを飛ばす。対して本人も「夏場でも食べる方なんで。僕の体は心配しないでください。大丈夫です！」と言い切った。

　２７日の広島戦は先発を外れたが、肉体面の異常はない。首脳陣が考慮したのは“頭の疲労”だ。配球で変化球を多用する場面が多くなり、「アマチュアは曲げとけば大丈夫やけど。プロはそれを狙ってくるからな」と黒田ヘッドは説明する。

　和田監督も「選手によって休養、治療、練習とやることが違う。今、一番やるべきことを優先した一日」と指名練習免除の理由を明かした。

　ここから９月末まで６連戦が続くことになり、ルーキーにとっては正念場を迎える。ここで正捕手の座を守り、減った体重も戻っていくようであれば…。和田阪神に優勝の２文字が見えてくる。