バース氏、ゴメスの成績は「グレート」
史上最強の助っ人、ランディ・バース氏(60)が4日、阪神のマウロ・ゴメス内野手(29)にエールを送った。阪神が日本一に輝いた1985年に3冠王を獲得したバース氏は同年、球団の外国人選手最多記録となる134打点を挙げ、優勝に貢献。「ゴメスが超えてくれればうれしい」と、後輩に記録更新を願った。この日は東京ドームで開催された「サントリードリームマッチ2014」に参加した。
バース氏はゴメスを知らなかった。「来日、何年目の選手だい?」と報道陣に尋ねると、興味深そうに「ホームランは?」「アベレージは?」と逆取材。打率・287、17本塁打、76打点の成績を「グレートだよ。このままいけば、3割、35本塁打、100打点くらいいきそうだね」と親指を立ててたたえた。
新助っ人の出身地も年齢も利き手も知らない。それでも、自身の来日初年度をしのぐほどの成績を「予言」した。日本野球に慣れることの難しさをよく知っている。だからこそ、のちに「神」とあがめられたレジェンドが「後輩」にエールを送る。
「あの年は、それまで2シーズンの経験があったからね。彼は今年初めてだろ」。伝説の1985年に話が及ぶと、そんなふうに謙遜した。掛布、岡田とクリーンアップを組んだ来日3年目のバースは打率・350、54本塁打、134打点で3冠王に輝いた。初年度の助っ人に求めるには酷な数字が並ぶが、バース氏は「記録というものは破られるためにあるんだ。ゴメスが僕の記録を塗り替えてくれるのなら、うれしいよ」と、虎の助っ人レコード更新を大歓迎した。
この日、東京へ移動したゴメスは「そう言ってもらえてうれしい」とにっこり。打点に強いこだわりを持つG砲がバースを目標に掲げるとすれば、プロ野球歴代11位タイの記録でもある134打点。現在、セ・リーグ2位の76打点。シーズン116打点ペースで到達にはハードルが高いが、「ベストを尽くすよ」と呼応した。
阪神は5日から長期ロードを戦う。まだ準地元、京セラドームのなかった時代に文字通り「死のロード」を経験したバース氏は「ゴメスにどんなアドバイスをしていいか分からない」と苦笑いする。だが、日本一に輝いた85年のロード成績は打率・400、6本塁打、15打点と爆発。敵地で過ごす夏場にめっぽう強かった。ゴメスが「バースの再来」と呼ばれれば、希望に満ちた秋を迎えられる。
関連ニュース

編集者のオススメ記事
阪神最新ニュース
もっとみる阪神・藤川監督 富田は「役割的には十分果たしてくれた」「安定しているブルペン陣がよく頑張ってくれた」【一問一答】
阪神・森下 新4番弾!広島・床田撃ちV2ラン 勝ち越された直後六回2死二塁「ああいう場面で打つのが仕事」
阪神 及川満塁火消し、強気の勝負で6球初星 石井回またぎで3年ぶり打席 藤川監督、執念采配で開幕2連勝
阪神・藤川監督 石井に打たせた意図「4番が打った。大切にしないと」執念タクトで2年ぶり開幕2連勝
阪神 前川&木浪で床田攻略口火 五回苦戦ムード払拭打 好返球で間一髪!ド迫力ヘッスラ生還
阪神・井上サヨナラ弾 延長十回3号2ラン、珍し平田2軍監督も絶賛「今日に限っては広大を褒めなあかんわ」
阪神ファンの予言殺到 「明日は大山がホームランを打つ!」 その根拠とは
元阪神・井川慶氏の眼 阪神の開幕2連勝に見えた藤川流のマネジメント「投手出身らしい起用」とは