新井3年ぶり満弾!虎祭りや23安打20点

 「ヤクルト11‐20阪神」(5日、神宮)

 夏の長期ロード初戦、阪神は打線がいずれも今季最多の4本塁打、23安打、20得点と猛爆し大勝発進を果たした。6番・三塁で先発出場した新井貴浩内野手(37)が初回、自身3年ぶりの満塁本塁打を右中間席へ運んだ。チームは、DeNAに敗れた首位巨人に1・5ゲーム差に迫った。

 満塁男が大きな放物線を描いた。右中間に高く舞い上がった飛球は本塁から中堅への強い追い風に乗って、オーバーフェンス。新井の3号グランドスラムが神宮花火フェスティバルの幕開けだった。

 燕のアクシデントにつけ込んだ。初回。簡単に2死を喫してから信じられない「プレゼント」をもらった。鳥谷の中堅左への飛球を比屋根がポロリとやった。ゴメスが四球を選んだ直後、先発の八木が足を引きずりながら降板した。目の前にこぼれ落ちてきた2死満塁の好機。お兄ちゃんが緊急登板したアンダースロー山中のシンカーをすくい上げた。

 「投手が代わったけど、迷いはなかった。久々にバットにボールが乗ってくれた。手応えはあった」。11年以来、自身8本目の満塁アーチで球団最多の岡田、そして金本の通算満塁本塁打に並んだ。和田監督は「0か4というところで、いきなりの4は大きかった」と殊勲打をたたえた。

 三塁守備では二回に畠山のゴロをトンネルし失点を招いたが、四回の猛攻で雪辱した。無死二、三塁から、この日3本目の安打を右前へ運んで10点目。今季4度目の猛打賞で、昨季8月以来の1試合5打点と荒稼ぎした。

 今季95試合目でスタメンはわずか22試合。出番なく1日を終える日もある。野手最年長が定位置を失う…後輩に気遣わせぬよう、春先からムードメーカー役を買って出ていた。

 シーズンへの出陣式とも言えるキャンプ打ち上げ日。那覇の量販店で購入していた明石家さんまの「出っ歯」玩具を口内に装着し、一本締めを行う上本の真っ正面に陣取った。選手会長が輪の中心で「今年は優勝できるよう…」と声を張り上げると、出っ歯でニヤリ。上本は必死に視線をそらし、抱負を語った。緊張する新会長の心を和ませる、新井なりのムード作りだった。ベンチを温める日はゴメスに「ロペスいけよ~」とボケた声援を送り、若手の肩の力を抜いている。

 23安打20点の猛攻で乱打戦を制し、ロード初日をド派手に発進。新井が口火を切り主役を張った。「打てと言われたところでやる。自分にできることをやりたい」。打席でもベンチでもフォア・ザ・チーム。新井はナインのお兄ちゃんという重責を担っている。

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