遼馬ただいま152キロ!剛球3人斬り

 「阪神9‐3中日」(19日、甲子園)

 大勢が決した甲子園が、再び沸き返った。最終回、阪神の投手に「松田」の名がコールされる。13年10月8日・DeNA戦(横浜)以来、346日ぶりの1軍マウンド。虎党が待ちわびた遼馬が、剛腕をひっさげて帰ってきた。

 「(歓声は)気合も入ったし、うれしかった。思い切り勝負できたので良かったです」

 今季初登板。その初球に、度肝を抜いた。いきなり自己最速タイとなる152キロを計測。昨季、ブレークした剛速球を繰り出すと、150キロ台を連発して1回を3人斬り。代打・ルナを三振に仕留めたスライダー以外、全11球中10球の火の玉ストレートで、竜の主軸をねじ伏せた。

 今春キャンプ。3年目右腕を襲ったアクシデント。右肘外側の張り‐。人生初の肘の負傷に、3カ月間ノースローを言い渡された。春ごろに球団から手術の提案も受けた。だが、「しなくてもいいなら」と保存療法での復帰を選択した。

 支えになったのは岩貞の存在だ。同時期に同じように肘を痛めて、2人でリハビリに取り組んだ。そして、ひと足先に復帰し、1軍に登板する左腕の姿に「自分もやればできる。元に戻る」と励まされた。

 和田監督は「やっと生きのいい選手が出てきてくれた」と手放しで喜んだ。逆転2位へ、遼馬が浮上のキーマンになる。

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