和田虎ミスミス連敗も「タイにする!」

 「日本シリーズ第3戦、ソフトバンク5-1阪神」(28日、ヤフオク)

 攻守に精彩を欠いて、和田阪神が第3戦を落とした。先発の藤浪晋太郎投手(20)が初回に先制を許し、5回2/3、3失点で降板。打線もソフトバンク先発の大隣に抑え込まれ、九回に鳥谷敬内野手(33)の中前適時打で1点を返すのがやっと。これで対戦成績は1勝2敗となった。絶対に負けられない第4戦。次こそ必ず、虎の意地をみせる。

 玄界灘の秋風は予想以上に冷たかった。猛虎の体に電流となって痛みが走る。1勝1敗で挑んだ敵地初戦。和田阪神が屈した。29年ぶりの敵地勝利をまたも逃し、日本一に向け、1歩前に出る白星を奪われた。

 鋭く研がれた虎のキバが何度も折られた。左腕・大隣との対決。直球は140キロにも満たないが、精度と切れに翻弄(ほんろう)された。7回3安打、無得点。本塁はおろか、三塁すら踏むことができなかった。

 「球の切れとコントロール。コース、高さを間違えなかったね。ストライクも先行されて、追い込まれると難しいね。コントロールがいいのは分かってたんだけど、捉え切れなかったね」。試合後の監督会見。和田監督が苦虫をかみつぶした。

 守り勝つ野球を標ぼうするチームが、守備から失点を重ねた。四回、1死二塁。細川を三振に打ち取ったフォークを鶴岡が捕球できず、二塁から一気に生還を許した。六回、2死満塁では、西岡が間に合わない二塁に送球する野手選択で、重い3点目を失った。

 思い切った和田タクトは実を結ばなかった。頂上決戦第3ラウンドを控えた前日、先発投手組以外を完全休養とし、移動時間にも制限を設けない異例の策を取った。心身のリフレッシュには成功したが、最も追い求めた白星には直結しなかった。

 敗色濃厚の九回、七回にも左前打を放っていた上本が2死から左越え二塁打。続く鳥谷が中前適時打。シリーズ通算7試合目で生まれた初適時打&初打点。キャプテンが敵の守護神を打ち崩し、スコアボードに「1」を刻んだ。

 「この1点をあしたにつなげないといけないね。日々初戦という気持ちをさらに強く持ってやっていきます。五分にする、タイにする。それだけ」。キュッと結ばれた虎将の唇が不退転の決意を示していた。

 王手は許さない。必ずや甲子園に戻る。ひとつ勝てば我が家に戻れる。図らずも敗戦が聖地で胴上げできる可能性を生んだ。まずは星を五分に戻す。折られた歯を修復し、舞う鷹を今度こそ仕留める。

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