榎田ローテ入りイケる!大野C太鼓判
「阪神秋季キャンプ」(5日、安芸)
阪神の秋季キャンプが5日、高知県安芸市で行われ、大野豊臨時コーチ(59)が2日目の指導を行った。ノックやキャッチボールなど精力的に動いた同コーチは、榎田大樹投手(28)の来季先発ローテ入りに太鼓判を押した。
かつてのドラ1左腕に輝きが戻ってきた。迫力あるミット音。キレのある直球。今キャンプ、榎田のブルペン投球を初めて見た大野臨時コーチは、復活に期待を寄せた。
「十分、(来季)先発としてローテーションに加われる。来季の先発陣に食い込める力は戻ってきている」
広島投手コーチだった11、12年。敵として榎田を見てきた。即戦力左腕として、1年目から2年間で60ホールドポイントを挙げた姿は、今も目に焼き付いている。「あくまでブルペンだけだけど」と前置きしながらも、この日の榎田は中継ぎ時代と比べても見劣りしないという。
榎田はこのオフから1年目の投球フォームに戻している。投げる時、軸足となる左足のかかとを、プレートに対して平行より少し前に出す。このフォームは体のひねりが大きくなるため球威は増すが、体への負担が大きい。左肘手術の影響で、ここ2年はかかととプレートを平行にしていたが、持ち味を取り戻すために変更を決断した。
先発、中継ぎとも経験があるが、大野臨時コーチは「榎田は先発がいい。先発でやるんだという気持ちを持ってほしい」とゲキを飛ばした。今の投げっぷりなら、来季は勝負できる。復活を期す左腕に大いなる手応えを感じた。