良太「さみしい」兄との“決別”に言及
阪神・新井良太内野手(31)が16日、今季限りで阪神を退団し、広島への復帰が決定した兄・貴浩への複雑な胸中を語った。
「一緒にできなくなると思うとさみしいです。でも兄が選んだ道なので…」
ここまで話すと、言葉に詰まった。2010年オフに中日からトレードで阪神に移籍。11年から4年間、兄と同じタテジマに袖を通し、優勝を目指してともに戦ってきた。だが、突然の別れに表情は暗かった。
出場機会を求め、勝負をかけた兄の古巣への復帰。「仕方ないですね」と十分理解しつつも「やっぱりさみしい」と繰り返した。
それでも、下ばかり向いてはいられない。この日、腰痛のリハビリのため甲子園を訪れた。水中と陸上でのトレーニングや、室内でキャッチボールを行った。リハビリは順調に進んでおり、17日からはティー打撃も再開する予定だ。来季、兄と1軍公式戦での対戦となる“再会”へ「そのために地道にやっていくだけです」と、良太は、しっかり前を向いた。