ハマよ、頼んだ－。阪神・和田豊監督（５２）が２１日、サンテレビの『熱血！タイガース党』に出演し、新任の浜中２軍打撃コーチに右の大砲育成を厳命した。陽川、中谷、北條、一二三…。ダイヤの原石を磨き上げ、次世代の猛虎打線を担う逸材育成への期待を寄せた。

　１６日に仙台で行われた巨人－阪神ＯＢ戦後、和田監督は浜中コーチと夕食をともにした。東北の食材に舌鼓を打ちながら、指導者として初めてユニホームを着る浜中コーチと野球に対する考え方、指導法などの話題に花を咲かせた。

　「ハマに似たタイプが何人かいるから。そこら辺をしっかり見てくれという話をしたよ。右の大砲をね。これから育つ選手もいるだろうし、伸び悩んでいる選手もいる。ハマは現役を引退してから、タイガースを外から３年間見てきたし、そういうものを生かしながら、育ててほしいと思う」と熱いエールを送った。

　右の和製大砲として通算８５本塁打を放った浜中コーチ。長距離砲にしか分かり得ない領域がある。特性を生かし、潜在能力を引き出せ－。長期的観点に立てば、常勝軍団結成に若手大砲の台頭は不可欠。虎将は全幅の信頼を寄せ、その日を待つ。