「江夏塾」開講 虎投手陣に心構え説く
来春2月の宜野座キャンプで「江夏塾」が開講されることが11月30日、分かった。沖縄キャンプで臨時投手コーチを務めることになった江夏豊氏(66)が球団首脳に要望したもので、約1週間の滞在中に能見、藤浪ら1軍投手を相手に「野球道」を説くことになる。
「投手陣に一度、話がしたいんだ」。球団から臨時投手コーチ要請を快諾した江夏氏はそう返してきたという。中村GMは「技術論だけじゃなく、心構えだったり、全員に伝えたいことがあるみたいなので。ミーティングという形になると思う。指導対象が左腕だけという人ではない」と、伝説左腕の申し出を歓迎した。
「開講日」については中西投手コーチと調整中という。
現役時代、阪神に入団後は奪三振の記録を次々に塗り替えるなど、剛球投手として鳴らし、南海移籍後は抑えとして、球界に新しい風を吹かせた。その後は「優勝請負人」と呼ばれ、広島、日本ハムを優勝へ導くなど、伝説的な存在だ。
しかし、投手最年長の福原でさえ現役時代を知らない。江夏氏の時代とは登板間隔やトレーニング法、球種、投球術も様変わりした。それでも、プロ野球人たる心構えは普遍。伝説の野球道は虎投の胸にズッシリと響くはずだ。