阪神・浜中治２軍打撃コーチ（３６）が２日、鳴尾浜で行われた若手の強化練習を視察し、和製大砲として期待される来季２年目の陽川尚将内野手（２３）に対して「小さくなるな」とアドバイスを送った。陽川は来春キャンプで宜野座スタートの見通しだが、そこで結果を求めて萎縮しないよう念を押した。

　苦い経験がある。同コーチ自身もその長打力で新人時代から注目されたが、「４年目まで１軍と２軍を行ったり来たり。結果が出ないと自信を失って小さくなってしまった」と振り返る。１軍定着は５年目だっただけに、「結果が出なくても、なぜ自分が注目されているのか忘れないでほしい。陽川はいい打球を飛ばすし、長打力を持っているんだから。できればこのまま一気に１軍に定着してほしい」と後押しした。

　陽川も「自分の持ち味は長打力だと思う。今はバッティングの調子がいいので、何とか維持できるように今オフはやっていきたい」と足元を見据え、期待に応えるつもりだ。