虎の恋人・中島“極秘”帰国で逆取材

 米大リーグ・アスレチックスからFAとなり、阪神、西武、中日が獲得を目指す中島裕之内野手(32)が3日、成田空港着の航空機で“極秘”帰国した。日本で過熱する争奪戦に戸惑いながらも、今オフ初めて元気な姿を見せた虎の恋人。今後は獲得に乗り出している球団と直接交渉し、来季への動きが一気に進展する可能性もありそうだ。

 阪神が熱視線を送る“恋人”が帰ってきた。中島はグレーのパーカーを羽織り、ジーンズを着用したラフなスタイルで、今年1月以来11カ月ぶりとなる日本に足を踏み入れた。

 スーツケースを引く際も、9月に骨折した左手首を気にする様子はない。ロサンゼルスから約12時間のフライト後も、口元にヒゲを伸ばした表情に疲れた様子は見せず、1人で帰国手続きを行った。

 手続きに向かう途中で報道陣を見つけると、自身の動向が注目されている現状を逆取材した。

 「日本で騒ぎになっているんですか?友達からニュースのホームページが貼り付けられたメールが送られてくるんですよ」と争奪戦に戸惑っている様子を見せた。

 中島は来季の所属先について、代理人のスコット・ボラス氏へ「メジャー契約じゃなくてもいい。招待選手ででもスプリングキャンプに参加できるオファーがあるなら」と米国でプレーする希望を伝えている。

 ただ、現時点では米国の球団が、来季契約のオファーを出す可能性は低いとみられている。ボラス氏は先月13日(米国時間同12日)に「ヒロは日本に戻ってプレーすることになるだろう。日本球団との契約交渉を進めていく」と話しており、これまでに阪神、古巣の西武、中日が獲得の意思を示した。

 阪神は11月中旬に最大4年の大型契約を最終提示として、代理人サイドへ伝えている。中村GMは今後の交渉も「代理人と話をするのが筋」としたが、「本人(中島)が会いたいと言ってくれば」と本人の意向を尊重する姿勢だ。条件面だけではなく、行動でも誠意を示す準備を整えている。

 中島はボラス氏に対して、12月上旬に米国で行われるウインターミーティングでの情報収集を要望している。ただ、“渦中の人”が日本に帰ってきたことで、同ミーティング終了後に、交渉は一気に進展することになりそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス