鳥谷残って!中島獲得失敗の虎補強苦戦

 阪神・中村勝広GM(65)が5日、中島のオリックス入団を受け、西宮市内の球団事務所で取材に応じた。補強戦略で苦戦が続く中、海外FA権を行使している鳥谷の慰留に全力を注ぐ。

 ラブコールは実らなかった。中村GMの表情に苦渋の色が浮かんだ。「担当者が深夜にメールで断りの連絡を受けた。非常に残念です」。三塁手として考え、11月中旬に最大4年の大型契約も提示したが失敗となった。

 ここまで、FAで獲得を狙っていた中日・山井と日本ハム・宮西は残留。ロッテからFA宣言した成瀬はヤクルトに移籍した。「結果的にそう(苦戦と)見られても仕方ない」。球団としては、中南米系の外国人選手を2人加える体制を考えているが、現状の補強はドラフトだけだ。

 今後は、三塁手を狙ったトレードを模索することなく現有戦力の発奮に期待する。現時点で戦力の上積みがドラフト以外になく、その上、鳥谷がメジャー流出となれば…来季に向けた編成面でのダメージは計り知れない。

 中村GMは「社長と本部長で全力で慰留しているところ」と話し、電鉄本社で取材に応じた坂井オーナーも「(鳥谷の慰留は)その通りやと思います」と力を込めた。暗雲漂う補強戦略。球団を挙げて、慰留にあたる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス