ドラ3江越「大瀬良撃ち」で新人王獲る
阪神のドラフト3位・江越大賀外野手(21)=駒大=が26日、同じ長崎出身で今季のセ・リーグ新人王、広島・大瀬良大地投手(23)を攻略し、自身も新人王に輝くことを誓った。長崎県大村市の大村市営野球場で開催された「プロ野球長崎県人会」による野球教室に大瀬良らとともに参加。約200人の小学生と触れ合ったルーキーは故郷の球児に夢を与える選手を目指し、1年目の来季から勝負する覚悟だ。
同郷の先輩に続く。真新しい背番号25のユニホームを着て、初めてグラウンドに立った江越が、故郷・長崎で力強い目標を掲げた。
「大瀬良さんは同じ長崎出身だし、新人王を受賞されてすごいな、と思って見ていた。僕も少しでも近づけるように頑張っていきたい」
阪神の野手では01年の赤星以来となる新人王へ向けて、先輩も“獲物”にする。1年目から2桁勝利を挙げた大瀬良とは、13年の大学日本代表のチームメートで面識はあるが、対戦した経験はないという。来季も先発ローテとして広島の投手陣を引っ張る右腕に対し、胸を借りる立場の江越は「(対戦は)楽しみ。頑張りたい」ときっぱり。シーズンを通して攻略し、アピールする意気込みだ。
挑戦状をたたきつけられた大瀬良は「打撃は素晴らしい。守備もいいし、足もある。肩も強い。ガッツあるプレーをするので、敵に回すのは嫌だなと思う」と警戒した。
この日行われた野球教室で、江越は小学生との試合に「4番・遊撃」で出場した。初回2死二塁の第1打席には、初対面した阪神OBの下柳剛氏(現野球評論家)から「来年のタイガースを占うルーキー!!」とゲキを飛ばされる場面もあった。
休憩中も子供からの人気が高く、何度も取り囲まれた。「小学生から目標とされる選手になりたい」。江越は故郷の期待を背負い、長崎出身選手による2年連続の新人王を目指す。
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