阪神・藤浪晋太郎投手（２０）が３０日、来季はベテランリリーフ陣を休ませるため長いイニングを投げることを目標に掲げた。これまで未達成のプロ初完封もあくまで通過点とする考えだ。

　「リリーフはベテランの方が多いので負担をかけないようにしたい。先発の役割をしっかり果たしたいです」　今季プロ初完投を含む２完投をマークしたが、完封勝利はゼロ。先発マウンドに上がれば、当然、完封、完投を目指すが、過剰な意識はない。大事なのはチームの勝利だ。

　「完封、完投は理想ですけど、こだわりはないですね。試合に勝てばいいので。去年も９回ゼロがあったので、焦りはありません」

　２０１３年８月１１日・中日戦（ナゴヤドーム）では白星こそつかなかったが、９回１３２球を投げ、２安打無失点に抑えた。スタミナ面に不安はなく、安定した投球を続けていけば、いずれその瞬間も訪れるだろう。

　今季先発した２５試合で、八回以上を投げきったのは４試合。来季は終盤まで投げきる試合を増やし、チームをＶへと押し上げる。