西岡 二塁で勝負!鳥と二遊間再結成だ
阪神・西岡剛内野手(30)が9日、鳥谷残留について「心の底から喜んでいる」と歓迎した。自らの守備位置について改めて、「決めるのは監督だけれど二塁で勝負したい」と話し、鳥谷との二遊間再結成での優勝を誓った。
その一報を誰よりも喜んだ一人かもしれない。西岡の口からは喜びの言葉があふれ出た。
「僕は強いチームでやりたい。だから心の底から喜んでいます。今年は楽しみです」
今オフ、メジャー移籍を目指す鳥谷本人と自らのメジャー挑戦の経験も踏まえて話をする機会を持った。
「メジャーに行きたいという夢を持っている以上、行ってマイナスにはならないという話は個人的にはした。経験して欲しいとも言った。でも、一緒のユニホームを着たいとも言いました」
二遊間を組む中で、プレーのレベルの高さは肌で感じた。夢をかなえて欲しいという一野球ファンとしての思いもあった。だが、やはり、阪神の一員として10年ぶりの優勝を目指したいという自分自身の欲望もあった。その葛藤をそのまま、先輩にぶつけた。
だからこそ鳥谷本人の心境も思いやる。
「鳥谷さんの心情を思うと複雑な思いもある。けど、あの人の穴は誰にも埋められない。だから今年は楽しみです」
残留で優勝を狙えるチームになった。そこに野球人として、勝負師としての喜びがあふれる。
定位置は確定していない。昨季、自身のケガから上本が台頭。再び二塁の定位置を奪い返す立場になった。
「どこで勝負するかは監督から言われていない。二塁で勝負したい。二塁でダメなら控えの気持ちでやる」
その先には鳥谷との二遊間コンビ再結成がある。「レベルの高い人がいればそのレベルに近づこうとして、引っ張られる。力をもらえます」。その目は野球少年のそれだった。高いレベルの野球に再び触れることができる。そして悲願達成へ。西岡の思いはさらに強くなった。