掛布DC 西岡を指名「阪神を変える」

 阪神・掛布雅之DC(59)が西岡剛内野手(30)の自主トレを西宮市内で今週視察していたことが16日、分かった。ミスタータイガースは、右肘手術から復活を目指す西岡の調整に太鼓判を押し、「阪神を変える男」に指名。二塁をめぐる上本とのレギュラー争いにも言及し、横一線で勝負させるべきだと説いた。

 掛布DCが「チーム西岡」を電撃視察していた。日本ハム中田らと7日から行っている西宮市内の自主トレ先を訪れ、右肘手術から復活を目指す背番号7を激励したという。遠巻きながら約2時間キャッチボールや打撃練習を見守り、加速する調整ぶりに太鼓判を押した。

 「仕上がりが早かったよ。キャンプで早い段階から実戦が始まるから、そこに合わせておきたいんだろう。何か言われたときに『まだできていない』とか言い訳をしない一年にしたいんじゃないかな。気持ちと体、技術、すべてを準備しておきたいんだろうね」

 阪神-巨人OB戦に参加した昨年11月、掛布DCは「来年は西岡の存在がチームの勢いを左右する。いい状態で100試合以上守ってくれれば」とキーマンに指名した。当時は鳥谷がメジャー移籍した仮定のコメントを求められた格好だが、主将が残留した今も期待感にブレはなかった。

 「今年、西岡が阪神を変える起爆剤になると思う。プロである以上、激しいポジション争いがあることでチームのレベルも上がってくる。鳥谷残留によってプラスになるポジション争いをやっていかないと阪神は変わりようがない。阪神を変えるのは西岡だと思う」

 先週一足先に西岡の自主トレを視察していた平田ヘッドコーチは「剛の並々ならぬ決意、二塁で勝負という思いがにじみ出ていた」と明かしていたが、掛布DCも「彼がこれだけ元気なことはチームにとってすごくプラス」と同調。キャンプインから幕を開ける二塁のポジション争いに言及し、チーム内の化学反応を熱望した。

 「上本がレギュラーで1年間やったからうんぬんではなく、まずは横一線の勝負でスタートさせてあげないといけない。ポジションを動かすなんていうのはそのあとの話。ちゃんとした形でポジション争いをさせてあげないと、阪神は変わらないんじゃないかな」

 虎はFA補強に全滅した。それを逆境とするならば、昨季不慮の事故で埋没した男の復活をパワーに変えればいい。ミスタータイガースは熱っぽく訴えた。

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