隼太“掛布打法”由伸からお墨付き
阪神・伊藤隼太外野手(25)が20日、沖縄セルラースタジアムで、巨人・高橋由伸選手兼任打撃コーチ(39)らと行う合同自主トレを公開。慶大の先輩から掛布DCと取り組んできた打撃にお墨付きをもらったことを明かした。今年の箱根駅伝で「3代目・山の神」を襲名した中京大中京の後輩・神野大地(21)=青学大=から刺激を受け外野争いに勝ち抜く決意を強くした。
糸を引くようなライナーが進化を物語る。巨人・高橋由に弟子入りして3年目。先輩のお墨付きをもらった伊藤隼の表情は自信にあふれ、決意に満ちていた。
「『(バットがボールに)くっつく時間が長くなった』と言ってもらいました。掛布さんがよく言われる(バットを)レベルに使う時間を長く、というところです。自分でも確実性が増したのは実感としてあります」
一昨年の秋季キャンプから、掛布DCと二人三脚で、スイングの軌道修正に取り組んできた。昨季は52試合に出場し打率・294、2本塁打。1年ぶりに自主トレで再会した高橋由が見ても成長は明らかだった。隼太は「いろいろ疑問に思ったことは聞くようにして教わりました」と充実感をにじませた。
正月には、うれしい出来事もあった。箱根駅伝で中京大中京の後輩・神野大地がブレーク。圧巻の走りで「3代目・山の神」を襲名した。毎年、テレビの前で手に汗握るという隼太は、坂を駆け上がる後輩の走りと自分を重ね合わせた。
「レギュラーをつかむためには、実力で(レギュラーを)越していかないといけない」 今季の目標は開幕スタメンはもちろん、ポストシーズンを含めた全試合出場だ。「守備のことを言われますけど、すべての面でレベルアップしたい」。隼太が、レギュラー陣をごぼう抜きする。