掛布DC指令!陽川スタートダッシュだ
阪神・掛布雅之DC(59)が20日、1軍キャンプスタートの陽川尚将内野手(23)に「スタートダッシュ指令」を出した。鳴尾浜を訪れ、右の大砲候補の打撃練習を今季初視察。実戦が始まる第2クールまでが勝負となるだけに、そこまでのアピールを求めた。また、同じ2年目の横田慎太郎外野手(19)の飛躍にも期待を寄せた。
期待は大きい。ただ、チャンスは無条件に与えられ続けるものでもない。若虎だからこそ、最初が肝心。どれだけアピールできるかどうか。報道陣に対応した掛布DCが、陽川に「スタートダッシュ指令」を出した。
「(陽川は)キャンプ初日からガンガンいってほしい。僕が若い時もそうだったけど、最初に目立たないと。若手のアピールは第2クールまで。そこまででふるいにかけられる。かけられて落ちるようでは話にならない」
鳴尾浜が心地よい緊張感に支配された。昼過ぎに姿を見せた掛布DCは、すぐに室内練習場に直行。一気に熱気が高まる。リハビリに励む緒方をチェックすると、陽川の打撃も視察して状態を確認した。昨秋の安芸キャンプでのアピールが実り、1軍キャンプスタートとなる期待の右の大砲候補。何とかはい上がってもらいたい。
「いい形でバッティングしていて安心した。体も締まっている」と掛布DC。陽川の仕上がりに太鼓判を押したが、本当の勝負はこれからだ。
キャンプ最初の対外試合は2月11日の日本ハム戦(名護)。今成、新井良らの三塁争いに割って入りたい陽川の立場を考えると、まずはそこまでが重要だ。持ち前の長打力をアピールした上で、実戦で結果が求められる。
室内には1時間以上こもった。陽川だけでなく横田の打撃練習も確認。「(横田は)年下の選手も入ってきて自覚も出てきたのでは。(陽川と横田の)彼ら2人が新しい風を吹かせてほしい」。鳥谷こそ残留したが、目立った補強はない。だからこそ、若い力が伸びてくれば、チームをグッと押し上げられる。
もちろん、期待を寄せるのはこの2人だけじゃない。中谷や北條の名前も「可能性のある選手」として挙げた。「今は野球に飢えているからね」。たまりにたまった思いを、キャンプインと同時に解き放て-。掛布DCが、若虎の躍動する姿を心待ちにしていた。
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