藤浪、春季Cは「オレ流+マエケン流」
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が26日、合同自主トレ参加のため、沖縄入りした。春季キャンプでは自己流調整に広島・前田との合同自主トレで学んだ「マエケン流」を加える考えを示した。自主トレ期間中に今季初のブルペンに入る予定で、エースの座を狙う3年目右腕がベールを脱ぐ。
自分自身に新たな期待を持って、沖縄に降り立った。12日間のマエケン道場で学んだ成果をグラウンドで確かめる。藤浪は目を輝かせ、春季キャンプのテーマを掲げた。
「キャンプの流れも分かってきてますし、何かひとつコツをつかめるように、積極的にいろんなことをやっていきたい。(マエケンから)教えてもらったこともありますし、参考にしたいこともあるので、そういう考えを持ってやっていきたい」
「何かプラスアルファを求めたい」と志願して実現したマエケンとの合同自主トレ。年明けから都内のスポーツ施設でともに汗を流し「技術的なこと、調整についても話を聞かせてもらいました」と成果を口にする。
ただ、それらすべてが自分に当てはまるとは限らない。「人それぞれ合うものは違うので。試しながらやっていきたい」。これまで培ってきた自身の経験と照らし合わせて、冷静に取捨選択していくつもりだ。
ここまでの調整も順調に進んでいる。広島・前田らとの合同自主トレに参加していたため、ブルペン入りは例年に比べて遅れているが、不安はない。これまでもキャッチボールは継続しており、問題なしを強調。自主トレ中にも今季初のブルペンに入る考えを口にした。
「強い球を投げられる状態にはなっています。ブルペンでは傾斜の感覚に慣れるだけなので。1、2回入っておこうと思います」
そして、あらためてキャンプ中の実戦登板増を希望した。「実戦で投げるのが一番、調整として手っ取り早い。実戦で投げてつくっていくタイプなので、どんどん投げていきたい」。チーム事情も考慮しながら、中西投手コーチと話し合い、最善策を見いだしていく。
「自立」を目指すプロ3年目。過去2年とは違う確かな手応えがある。「オレ流+マエケン流」の調整で最高の状態に仕上げていく。