呉昇桓、速球対策のG“返り討ち”だ

 阪神の守護神・呉昇桓投手(32)が29日、沖縄・読谷村のチーム宿舎に到着。速球対策を進める巨人打線を“返り討ち”にする決意を口にした。

 昨年のリーグ覇者は苦手の速球投手を攻略するための対策に乗り出している。昨年の秋季練習からマシンを通常の位置より約3メートル前に設置。体感速度160キロで打撃練習を行っており、春季キャンプでも継続する。

 ただ、そんな対策を知っても「石仏」は余裕の表情だ。「(自分は)160キロまでは出ないよ」と笑みを浮かべながらも、力強くこう言った。

 「他のチームが対策を考えるように、自分も相手チームの対策をしようと思っている。そのためにこのキャンプに来て、キャンプ前に体をつくってきた」

 昨年の巨人戦防御率は3・48で、セ・リーグ5球団のカード別ではワースト。それに加え相手チームは昨年以上に研究してくる。しかし呉昇桓もライバルの弱点を探る。キャンプ中に昨年の映像に目を通し、巨人の対策の上を行くつもりだ。

 「体の状態はいいので、もっと練習して状態を上げていきたい」

 例年通りグアムで体を仕上げ、コンディションは完璧。「(練習を)やりながら足りない部分を埋めていきたい」とキャンプのテーマを掲げた。2年目のラストボスに、死角は見つからない。

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