江夏臨時C、虎投に直球の極意伝授や
阪神・江夏豊臨時コーチ(66)が31日、沖縄入りし、投手陣に「直球の極意」を伝える考えを語った。投手にとって生命線であり、基本となる直球の重要性を訴えかけていく。
「変化球を生かすのも真っすぐ。真っすぐを大事にしてほしい。真っすぐを放りたいときは真っすぐ。動かしたい時はそういうボールがある。真っすぐを放らないといけない時に変化するほど、情けないことはない」
ツーシームなどの動くボールの必要性も理解している。ただ「いいバッターになればなるほど、一番怖いのは真っすぐ」と、打者心理を考えた上でも直球が持つ意味は大きい。
「ホームランバッターが、1打席目に懐の真っすぐで凡打に打ち取られると、どれだけ考えて、どれだけ悔しがるか。自分の現役時代を思い返してもそう感じたよね。2、3、4打席目の勝負がおもしろくなる」
そういった、細かな技術以外のことも伝えていきたい。また、35歳の能見に関しては「気持ちの上で、ベテランとか老けたような気持ちでやってもらいたくない。若い人を引っ張るファイトでやってほしい。ファイトというかガッツというかな」と話した。レジェンドの金言が、宜野座を熱くさせる。