鳥谷断言「今のメンバーで戦える」
宜野座キャンプを前に沖縄入りしていた阪神・鳥谷敬内野手(33)が31日、今オフに大きな補強がなかったチームについて言及。「今のメンバーで戦える」と断言した。FAや外国人補強はなかったが、「若い選手が個人個人で上積みすれば、いいチームになる」とのびしろのある若虎たちの成長に期待した。
読谷村のチーム宿舎で今季の新ユニホーム発表会見に出席した鳥谷は、白いホーム用に身を包んで登場。グレーのビジター用に触れ、「僕が入団した時も(ビジターは)グレーだった」と懐かしげに振り返った。それから12度目のキャンプを迎えても思いは変わらない。スタート地点に立ち「気が引き締まってます」と話した。
海外FA権を行使し、悩んだ末に残留を決めた今季。チームは補強に失敗したと言われているが、坂井オーナーは鳥谷の残留自体が「大きな補強」と言及。ナインからも口々に安堵(あんど)の声が上がるなど、存在の大きさを示している。
それだけに期待に応えたい。「ユニホームを着て(いよいよ)始まるなと。大事な一年になると思う」と力を込めた鳥谷。「体はできています」。自身が最強の補強だと証明し、その背中で若虎を引っ張る。背番号1が猛虎の内なる力を引き出し、10年ぶりのリーグ優勝を目指す。