“江夏の21球魂”を講義で伝授
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神・江夏豊臨時コーチ(66)が2日、チーム宿舎で約1時間の講義を開き“江夏の21球魂”を伝授した。終了後、取材対応した中西投手コーチが講義の内容を明かした。
「江夏の21球。そのときの心理状況について私から質問した。『開き直りは投げやりにつながる。オレは絶対にゼロで抑えるという信念でやってきた』とおっしゃっていた。大変感銘を受けました」
79年の日本シリーズ第7戦、江夏氏(当時広島)は九回、無死満塁のピンチを招いたが無失点に封じ、胴上げ投手となった。そのときのマウンドでの心理状況を選手たちへ丁寧に話した。福原、梅野、榎田ら選手からも、積極的に質問が飛んだという。レジェンドの金言に「みんな聞き入っていた」と中西コーチ。実りある貴重な時間になったようだ。