江夏の守護“心”2つの教え…呉に伝授
「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)
阪神の呉昇桓投手(32)が7日、江夏臨時投手コーチから“スロー調整のススメ”を説かれた。同コーチが見守る中、今キャンプ初めてブルペン入りした右腕は、そのススメを受け入れる方針で、実戦初登板は3月になる見通しだ。
トレーニングルームから出てきた呉昇桓がバックネット裏の管理棟へ足早に出向いた。守護神を呼んだのは江夏臨時投手コーチ。約10分間、初ブルペンの感想や調整法などについて話をしたもようだ。
気になる詳細だが、呉昇桓は「もっとゆっくりつくっていいといわれた。開幕は3月27日なので」と明かした。技術面に関しても江夏臨時コーチから「(体を前に)突っ込むなよと。昨年も何試合か打たれたケースを見てると結構、突っ込んでる」とアドバイスを送られたという。
上体が前に流れることにも江夏臨時コーチは指摘。「上半身だけで投げてしまう。これは肩、肘に負担がかかる典型的なもの。しっかり下半身でね」。抑えは酷使を避けられないポジション。呉の体を気遣っての助言だ。
この日はブルペンで直球のみ31球を投じ「フォームのバランスを整えてから状態を上げていく」と語った守護神。実戦初登板は3月のオープン戦になる見通しで、焦らず、じっくりと開幕へ仕上げていく。