鳥谷、晴れ晴れマルチ 和田監督も絶賛

 「阪神春季キャンプ」(9日、宜野座)

 阪神・鳥谷敬内野手(33)が9日、今キャンプ初めてシート打撃に登場し、マルチ安打を放った。順調に調整を進めてきた背番号1は秋山から中前打、山本から左前打を記録し、2打数2安打の好スタート。今季も頼もしいキャプテンが、チームをけん引する。

 心配する必要は全くなかった。シート打撃での2安打が、鳥谷の順調な仕上がりを物語っていた。

 今キャンプ初のシート打撃で、マスコットバットを鋭く振り抜いた。無死走者なしの第1打席は秋山が投じた初球、高めの直球にしっかりと反応。中前に鮮やかにはじき返した。第2打席は、山本の直球を左前に運んだ。いきなり存在感を示した背番号1。宜野座球場に集結した2300人のファンから大きな拍手と歓声が沸き上がった。

 「初球の反応?たまたまです。ボールを見ていない割にはしっかり対応できている」。謙そんの言葉ばかりが並ぶが、時折浮かべる笑みに大きな自信が漂っていた。

 オフにはメジャー移籍を視野に入れて海外FA権を行使し、悩みに悩み抜いた。「決めるにあたっては、本当に阪神で優勝したいという気持ちを強く持った」。生涯阪神を決意し、迎えた今キャンプ。視線の先にあるのはリーグ優勝、そして日本一達成だけだ。

 和田監督は鳥谷の心理状況をしっかり把握していた。「吹っ切れてキャンプインしている。このキャンプ、明るいよ」。上々の仕上がりに「できあがってるな。(打撃は)コンパクト。守備を見ていても下半身ができている」と目を細めた。

 全体練習後には、サブグラウンドで上本とともに居残り特守を行った。ノックのボールを追いかけ、約1時間みっちりと汗を流した。「バテバテです」。ジョーク交じりに苦笑いを浮かべたが、疲労感はなかった。

 「いい状態でここまできている。しっかり練習もできている」と鳥谷。心も体も充実し、調整も順調そのもの。今季も頼もしいキャプテンがチームを引っ張る。

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