虎ローテ決定!開幕メッセ、藤浪3戦目
阪神の開幕ローテーションが21日、明らかになった。3月27日・中日との開幕戦(京セラ)はメッセンジャーが先発を務める。2年ぶり2度目の大役だ。翌週の巨人3連戦をにらんで2戦目は岩田、3戦目は藤浪に託す。2カード目、同31日からのヤクルト3連戦(神宮)初戦は能見。出遅れていた岩崎が開幕に間に合う見込みで、順当なら第3戦に登板しそうだ。最後の1枠は開幕まで、し烈な競争が続く。
最強助っ人への信頼は揺るがない。今季もローテの柱はメッセンジャーだ。昨季は初の最多勝に輝き、2年連続奪三振のタイトルを獲得。藤浪、岩田も初の大役に名乗りを上げていたが、実績十分の右腕が2年ぶりに開幕のマウンドに立つ。
翌週の巨人3連戦をにらんで、開幕カードから“G倒ローテ”で挑む。2戦目は岩田、3戦目は藤浪が登板。昨季メッセンジャーは巨人戦4勝1敗、岩田も同戦2勝1敗と好相性。藤浪もシーズン0勝2敗ながら、CSファイナルS初戦で白星を挙げており、王者へ苦手意識はない。
開幕2カード目ヤクルト3連戦の初戦は、能見が先発。昨季神宮は5勝7敗、防御率6・77とチームの鬼門だったが、左腕は2試合に登板し1勝1敗、防御率2・93。裏ローテの柱をベテランが担う。
光も差した。ここまで先発5、6番手が不確定の状況だったが、左肩違和感のため出遅れていた岩崎が、早ければ3月5日、教育リーグ・ソフトバンク戦(雁の巣)で実戦復帰予定。3月中旬にも1軍合流する見通しだ。昨季5勝を挙げた左腕にようやく開幕のメドが立った。先発枠をめぐっては、安藤の先発プランも浮上していたが、福原の離脱によって頓挫。好調の岩本と、中継ぎと両にらみで調整を続ける金田、岩貞らで開幕まで競わせていく方針だ。
この日は開幕3戦目に先発予定の藤浪が、今季2度目の実戦登板に上がった。スタメン9人中左打者7人を並べたDeNA打線相手に3回3安打4失点。初回失点など、課題も浮き彫りとなったが、直球は最速154キロ。藤浪本人は「フォームのバランスは、すごく良かった。まっすぐも感触は良かったけど、変化球の精度が良くなかった」と分析した。
もともと実戦で調子を上げていくタイプで、中西投手コーチは「ボール自体は良かった。次は長いイニングを投げさせる」と話した。開幕へ向けて、徐々にギアを上げていく。