阪神・松田遼馬投手（２１）が今後の実戦で“八回の男”としてテストされることが２６日、分かった。

　八回を任され、守護神・呉昇桓にバトンを渡す役割だった福原が、宜野座キャンプ中に右内転筋の筋挫傷で離脱。１カ月後に迫った開幕に間に合わない可能性が濃厚となり、代役を検討してきた首脳陣が松田に白羽の矢を立てた。

　中西投手コーチは八回の松田について「テスト？そうだな。遼馬はどんどん投げさせていく」とのプランを示した。

　松田は過去２年、沖縄で故障した経緯があり、それが考慮されて今キャンプは２軍スタート。だが順調に調整を進め、実戦２試合に登板し、１８日の練習試合・西武戦では先発して２回を無失点と好投した。

　２８日の練習試合・オリックス戦に合わせ、２７日から１軍に合流する見通し。昨季公式戦では八回に登板するケースはなかったが、今後の練習試合やオープン戦でテストし、適性を見極めていく。

　七回には経験豊富なベテランの安藤を据える予定で、勝利の方程式を完成させるためにカギになるのは松田の存在。自らの生きる道を探し、福原の穴を埋めるべく、松田が剛腕をアピールする。