阪神・藤浪晋太郎投手（２０）が２７日、甲子園での全体練習に参加して調整。先発する２８日の練習試合・オリックス戦（安芸）で本番モードに突入する。

　その口調から、静かな闘志が伝わってきた。２８日の登板について「この時期に抑えたイメージがない。しっかり抑えられるようにしたい」ときっぱりと言い切った。

　昨年の同時期も２月２５日・韓国ＬＧ戦（宜野座）で２回１失点、さらに３月１日・ロッテ戦（安芸）では３回を３安打１失点。いずれも最少失点ではあるが、完璧に抑え込んだわけではない。だからこそ今回は、きっちり無失点でマウンドを降りる。

　テーマもしっかりと持っている。前回２月２１日のＤｅＮＡとのオープン戦は、３回４失点で変化球の精度に課題を残した。「変化球がちょっと良くなかった。変化球の感覚を確かめてしっかり投げたい」と話す。

　２８日の相手は、大型補強を行ったオリックス。交流戦で対戦する可能性もあるが、藤浪は「嫌な打線ではあるんでしょうけど。（今は）そんなに意識するところではない」。まずは自身の調整を最優先。シーズン開幕に向けて万全の態勢を整えるだけだ。