横田衝撃!和田監督が絶賛「規格外」
聖地に衝撃が走った。阪神の横田慎太郎外野手(19)が27日、1軍に合流して甲子園での練習に参加。フリー打撃では58スイングで4本の柵越えを放ち、和田監督は「規格外」と絶賛した。28日の練習試合・オリックス戦(安芸)は「1番・中堅」で先発予定。3月3日のソフトバンク戦(丸亀)までの3試合で結果を残せば、1軍帯同の可能性もある。
粗削りだった。バットを真っ二つに折り、空振りもした。それでも見る者が胸を躍らせた。無限の可能性を感じさせる58スイング。横田が1軍合流初日のフリー打撃で、強烈なインパクトを残した。
表情にはあどけなさが残る19歳。初々しい笑顔で「最初は緊張した。でも、やっていくうちに普通に振れた」。徐々に硬さがほぐれると、日本人離れした打球を連発した。
35スイング目は弾丸ライナーで右翼席へたたき込み、49スイング目は右翼席中段へ滞空時間の長いアーチを掛けた。4本の柵越えはゴメスにもひけを取らない勢いがあった。
ユニホームがはち切れんばかりに隆起した下半身。安定した土台から繰り出す豪快なスイング。和田監督はうなった。「捉えた時の飛距離はすごいものがある。規格外」。プロ2年目の若虎はフリー打撃だけで、30年連続でプロの世界に身を置く将までも魅了した。
掛布DCが1月に日米で活躍した大砲・松井秀喜とダブらせた逸材。昨年10月の腰痛がなければ、1軍キャンプに参加させる計画があったように、昨秋キャンプから確かな成長を遂げていた。
今後は1軍帯同に向けてチャンスが与えられる。1軍デビュー戦となる28日の練習試合・オリックス戦から、3月3日のソフトバンク戦までの3試合がテストとなる。28日のオリックス戦は昨季5勝の東明、3月1日の西武戦は岸、3日のソフトバンク戦は大隣が登板予定だ。和田監督は1軍実績のある投手にぶつけて力量を計る。
「(アピールポイントは)打撃しかないと思う。チャンスをもらったら打ちたい」と横田。開幕1軍を掛けて争うサバイバルに、背番号24が割って入る。