森よ覚悟!藤浪誓った大阪桐蔭斬り
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が5日、西武の“大阪桐蔭トリオ”斬りを宣言した。6日の西武とのオープン戦(甲子園)は2番手で3イニング程度を投げる予定で、母校の先輩・中村と浅村、後輩の森と対戦する可能性が高い。調整段階のオープン戦とはいえ、侍ジャパン合流前の最後の登板。心待ちにする強打者3人との真剣勝負を、シーズンへの弾みにする。
母校のプライドを胸に、藤浪が今年初めて聖地・甲子園のマウンドに立つ。相手は大阪桐蔭の先輩・中村、浅村、後輩・森が所属する西武だ。なじみ深い名前を聞くと、特別な感情がわいた。
「抑えにいくということに変わりはない。高校の先輩、後輩、OB、一流の方がプロ野球界にいるのを誇りに思いますし、しっかり抑えたいと思います」
母校・大阪桐蔭はプロ野球選手を数多く輩出。チームには岩田、西岡らが所属するが西武も主力ぞろいだ。中村は昨季、本塁打王を奪回し、浅村は一昨年、打点王に輝いた。正捕手獲りへ奮闘中の森も打力が魅力だ。
浅村とはプロ1年目のオープン戦で対戦。1打席目は空振り三振に斬ったが、2打席目に右前適時打された。オープン戦とはいえ、3年目を迎える藤浪にとって、絶好の相手。前回の練習試合・オリックス戦は、5回3安打無失点と調子は上向き。堂々と真っ向勝負を宣言した。
「この時期は内容も大事。ヒットを打たれることは仕方ないけど余計な四球、余計な球をなくしていきたい。試したいことはありますが、シーズンに向けて(本番に)近い投球をしていきたいです」
“バッテリー対決”にも夢が膨らむ。高校時代は甲子園春夏連覇を成し遂げ、2年前のドラフト会議では森の阪神入りを熱望した。昨季、後輩が3試合連続本塁打の離れ業をやってのけても驚きはしなかった。「これぐらいやると思っていました」。プロ初対決はもちろん、甲子園での久々の再会に、声を弾ませた。
「1人のバッターに変わりはないですが、どれだけいいバッターか自分は知っている。楽しみですし、同じグラウンドでプレーできるのはうれしいこと。勝負を楽しむことはないですけど、うれしいのは事実ですね」
西武戦では2番手で3イニングほど投げる予定。その後は欧州戦に向けて、侍ジャパンに合流する。強打者ぞろいの“大阪桐蔭トリオ”を本気で抑える。