ドラ1横山、驚嘆デビュー148キロ!
「教育リーグ、阪神3-2オリックス」(8日、鳴尾浜)
阪神のドラフト1位・横山雄哉投手(21)=新日鉄住金鹿島=が8日、教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)で実戦デビューした。2回3安打2失点ながら、最速148キロの直球で周囲の度肝を抜いた。
ようやくたどりついた初登板初先発。ドラ1左腕が素質の片りんを見せた。初回、2死三塁は中村を内角の141キロでどん詰まりの一飛に仕留めた。二回1死で谷に中前打を許した直球は、この日の最速148キロを記録。ゆったりとした動きから、鋭い腕の振りで放たれる直球には目を見張るキレがあった。
「指にかかった球はなかった。腕の力だけで投げていた。いい時はもう1個分、伸びがあるので」。不満ばかりを並べたが、周囲の評価は違っていた。
受けた鶴岡は「(キレは)別格やね」と絶賛。異例とも言える2軍の視察に訪れた広島・井生スコアラーも「球に力がある。特に高め。高めの直球はスピンがないと危険だけど、彼はそれを使えそう。左腕の使い方は(ヤクルト)成瀬に似ている。打者は見づらいかも」と初めて見た左腕に警戒を強めた。
周囲の評価にも横山は浮かれる様子はなかった。「点を取られたことが…。結果にこだわっていたので。この試合があったから、となるようにしたい」。次回登板は未定だが、遅れてきたドラ1は確かな一歩を踏み出した。
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