遼馬、全て直球で最速タイ153キロ

 「オープン戦、阪神0-1巨人」(8日、甲子園)

 藤村富美男氏の背番号「10」を身にまとい、阪神・松田遼馬が躍動した。「永久欠番を背負って投げられることに重みを感じました」。八回にマウンドに上がり、1回を1安打無失点。直球は自己最速タイの153キロを計測。火の玉ストレートで巨人打線をねじ伏せた。

 「1点負けている場面だったので、三者凡退で流れをこちらに持ってくるのが理想だったんですが、ゼロに抑えることができたので良かったと思います」

 初球、松本哲に対して投じたのは152キロ直球。少し間を置き、再び直球を投げ込み、自己最速タイの153キロ。さらに真っすぐを続け、最後は152キロ外角直球で空振り三振を奪った。続く片岡には中前打を許したが、坂本を右飛。代打の金城は、真ん中高め148キロ直球でまたも空振り三振に仕留めた。

 全14球、すべて真っすぐ。その半数が150キロを超えた。「いいボールもあったので良かったと思います」。巨人打線に対しては「意識しました。シーズンを通して、抑えていこうという気持ちでした」と松田。今季に懸ける強い思いが、自慢の直球に込められていた。

 沖縄で2年連続故障していることを考慮され、今年は2軍キャンプスタートとなった。そこで最も意識を置いたのは、投球時のリリースの安定。全体練習後安芸ドームに残り、黙々とネットスローを繰り返した。「高めに浮く球があるので、もっと練習しないといけないです」。まだ納得はしていない。ただ、安芸でじっくり課題と向き合ったことは、確実にプラスになっている。

 昨季は右肘痛で出遅れ、6試合の登板にとどまった。今季こそ中継ぎ陣の柱、八回を任せられる男に-。結果を出し続け、その座を勝ち取ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

スコア速報

主要ニュース

ランキング(タイガース)

  1. 阪神・平田2軍監督が怒り 5失点・津田に「当分投げさせない」井上2戦連発も「何個三振してるの」

  2. 阪神・平田2軍監督「野球なめとんのか」「真剣にやれ」馬場ら投手陣にカミナリ

  3. 【狩野恵輔氏の眼】右打者に対しても直球が生きる阪神・門別 先発ローテを任せられる投球を見せてくれた

  4. 【岡義朗氏の眼】阪神・富田 浮き彫りとなった課題 先発でやっていくなら「バントと走塁の練習もしっかりと」

  5. 阪神・藤川監督 敗戦でOP戦締めも「開幕日が一番いい状態ではなく、最後の時に一番いい形を迎えることを考えている」【一問一答】

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

注目トピックス