岩崎 開幕ローテ当確!“新球”手応え

 「オープン戦、阪神7-1広島」(11日、甲子園)

 阪神・岩崎優投手(23)が広島戦(甲子園)に先発して、5回1失点のピッチングを見せた。まだ万全ではないものの、これで開幕ローテ入りが「当確」。事実上、開幕ローテ構想の6人が確定し、今後、コンディションなどに不安がない限り、4本柱に岩崎、岩本という6人で開幕に挑むことになりそうだ。

 まだ満足はできない。それでも、開幕ローテへの道筋は見えた。今季1軍初登板の岩崎は、5回4安打1失点。結果も残し、シーズンを見据えて「新球」も試した79球だった。

 「課題も出たけど、5回を投げられて良かったです。(ローテ争いの)焦りはないですけど、今日は意識してました。岩本も石崎さんも抑えていたので」

 課題としたのは、初回と二回の2死からの四球。初回はそこから失点しただけに「3人で終わるチャンスがあったので」と反省したが、収穫もあった。2軍キャンプ中に取り組んだ「遅いチェンジアップ」を1球試せた。

 「今まで投げていたより遅いチェンジアップです。他の球種の状態を見て、そういったものも使って幅を広げていければ」

 二回、先頭の堂林に投じた4球目がその新球だ。107キロで低めに沈み、空振り三振に仕留めた。球速の遅い球種ではカーブも投げるが、2種類のチェンジアップを操れば投球の幅も広がる。さらに「それも意識してました」と、昨年3戦0勝2敗だった広島を抑えたことも自信となる。

 中西投手コーチは開幕ローテについて「方向性はある。はっきり告げてないだけで。(開幕まで)2週間あるし、何が起きるか分からないから」と話した。元々有力だった岩崎が結果を残したことで、理想とする右3枚、左3枚の編成が可能に。このまま順当にいけば、ロングリリーフもこなせる石崎は中継ぎでの起用が濃厚となる。

 「(今後のテーマは)ストレートの質。バッターの手元、ベース上でキレのあるボールを」と岩崎。キャンプは2軍スタートでも、地道に調整を続けてここまできた。次回も1軍で登板予定。さらに状態を上げて、虎の開幕ローテを盤石のものとする。

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