メッセ5回無安打0封!もう開幕OK
「オープン戦、阪神1-0ヤクルト」(12日、甲子園)
いつシーズンに入ってもノープロブレムだ-。開幕投手が確実な阪神・メッセンジャーが先発し、5回を無安打無失点の快投。力もあり、安定感も抜群。順調な仕上がりを見せつけた。
一回は先頭の藤井を空振り三振に仕留めるなどで三者凡退。苦手としていた立ち上がりは、何の問題もなかった。そして尻上がりに調子を上げ、直球の球威も増した。直球は最速149キロをマーク。三回は味方の失策で先頭の大引に出塁を許したが、動じることはない。続く中村を二ゴロ併殺打に仕留めてピンチを脱出した。
「きょうは良かったけど、次に何が起こるか分からない」。慎重な姿勢を崩さなかったが、その表情は自信満々だった。
課題に挙げていたスライダーの精度も向上した。前回6日・西武戦の登板は「スライダーはシュートみたい。アブナイネ!」と反省していた。だがこの日は「(スライダーで)ゴロに打ち取れているのはいい兆し。変化球の精度も良くなっている」と大満足の様子だった。
結果が、万全の状態を物語っている。ここまでの対外試合では12回を投げて1失点。現在10イニング連続無失点中だ。自身2年ぶり2回目の開幕投手に向け、きっちりと仕上げてきた。
和田監督は「ここまで順調だよね」と目を細めた。開幕投手については「(メッセンジャーが)もちろん候補」とこの日も明言こそ避けたが、「そういう(開幕投手を務めるだけの)ピッチングを見せてくれている」とさらに信頼を深めた。
メッセンジャーは「こういうピッチングを続けていけるように練習したい。続けていきたい」と力強く誓った。今季もフル回転してくれることは、間違いない。