梅野1号に和田監督「もう少し上げて」
「オープン戦、DeNA3-4阪神」(15日、横浜)
待ってました!実戦15試合、通算44打席目。阪神・梅野が今年初長打となる初本塁打だ。
先頭の二回。2ボールから、三浦が投じた125キロの外角スライダーを引っ張った。バットの先ながら高く舞い上がった打球は、黄色く染まった左翼席中段に到達した。
「思い切っていけて、結果につながって良かった」。昨年8月17日、DeNA戦の7号以来の一発。本塁を踏むと口元を緩め、ほっとした表情を見せた。
今年は本塁打増を狙って、春季キャンプから元阪神・金本知憲氏(デイリースポーツ評論家)も使用した飛距離が出やすいグリップエンドのバットに変更。だが、実戦が始まると柵越えが出なかった。
「途中から気にしなくなった。長打を狙い過ぎると体が開くし、体を残すことを意識している」と打撃フォームを固めることを優先。それでも持ち味は忘れていない。
「(強いスイングは)意識している。結果として長打が出ればいい」
ここまでのオープン戦11試合中9試合で先発。初の開幕スタメンは決定的だ。ただ、和田監督は期待が高いからこそ、厳しい言葉を並べた。「決して悪い状態ではないけど、一発をきっかけにもう少し(状態を)上げていかないと。7番を打つ可能性もあるので」。
開幕までの実戦は残り6試合。梅野のさらなる奮起が待たれる。