西岡17日復帰 開幕三塁へ結果残せ
阪神・和田豊監督(52)は16日、右肘痛で離脱していた西岡剛内野手(30)を17日のDeNA戦(横浜)から実戦復帰させると明かした。開幕までの実戦は残り6試合だ。正三塁手の候補である西岡が、実力でレギュラーをつかみ取るためには故障の回復を証明し、打撃で結果を出すしかない。
開幕前に、アピールの場が設けられた。右肘を痛めて1軍本隊から離れて調整していた西岡。実戦復帰のメドが立ち、1軍のオープン戦に出場することが決まった。
和田監督は「(1軍に)合流させます」と明言した。その上で「そういう状況にあるということ」と、17日のDeNA戦から西岡を試合で起用すると明かした。
右肘の違和感を訴えて12日のヤクルト戦からオープン戦を欠場し、今回の関東遠征にも帯同していなかった。だがこの日、鳴尾浜で行った練習では、フリー打撃で力強いスイングを披露。三塁に入ってシートノックもこなした。「状態が上がってきた?」と聞かれ「分からない」と言葉少なだったが、和田監督は1軍のオープン戦に出場させることを決めた。
右肘の状態も影響したのか、ここまでのオープン戦は15打数2安打、打率・133と不本意な成績。一方で、三塁を争う新井良は、オープン戦で打率・323をマークしている。現状では開幕三塁は新井良と西岡の二者択一だが、結果では新井良が大きくリードしている。開幕までの実戦は残り6試合。西岡には当然、期するものがあるはず。和田監督は「本人が一番そう思っているだろうからね」と、西岡の思いを代弁した。
当初、指揮官は17日・DeNA戦から開幕を見据えたオーダーを組む方針だったが、“先送り”にした。これも3番の候補でもある西岡の右肘や打撃の状態を把握するためだろう。
開幕を見据えた打順を組む時期について、和田監督は「(オープン戦)最後の3、4試合になる」と語った。17日・DeNA戦、18日・ヤクルト戦はオーダーに西岡を入れ、試すことになりそうだ。
開幕スタメンを奪取するためには、故障の順調な回復ぶりを見せつけ、打撃でも本領発揮を求められる。もはや西岡としては、誰にも文句のつけようがない結果で、チームや首脳陣の心配を吹き飛ばすしかない。