岩崎6回0封!“三枚岩”ローテ確定

 「オープン戦、中日2-3阪神」(19日、ナゴド)

 阪神の岩崎優投手(23)がシーズン開幕へ準備万全だ。27日からの開幕3連戦で対戦する中日を、6回1安打無失点と圧倒。130キロ台の球速ながらキレのある直球を主体に凡打の山を築き、竜打線を片付けた。4月2日のヤクルト戦(神宮)での先発が有力な左腕。メッセンジャー、藤浪、能見だけじゃない。岩崎、岩田、岩本の“三枚岩”の開幕ローテトリオもチームのためにフル回転する。

 球速だけでは計れない。キレがあり、打者の手元で伸びる岩崎独特の直球が戻ってきた。わずか1安打のゼロ行進がその証拠。「(結果に関して)すごくいいピッチングができたと思います」。開幕ローテに不安はなし。文句なしの快投だ。

 「今日は(直球に)こだわって投げました。だいぶいい状態にあると思います。自信を持って、次につなげられると思います」

 初回、1死から四球を与えたが、続く森野を遊撃併殺打に仕留めてリズムをつかんだ。最速138キロで130キロ台の直球を主体に、五回まで無安打ピッチングを展開。六回に先頭のエルナンデスに中前打を許したものの無失点で切り抜けた。昨年、3戦1勝2敗で防御率7・43と相性の悪かったナゴヤドームで満点の結果を残した。

 「(直球の感触は)ベース上でファウルを取れるかで判断してますが、ファウルは(それほど)なかったですけどゴロが多く、押し込めてる感じでした」

 求めるレベルに近いところまで状態を上げてきた。11日の広島戦では5回1失点で勝利したが、直球のキレを反省。「フォームがバラバラなのが投げていて分かった」。そのため、この日までの7日間で「バランスをすごく大事にした」と修正。そして実行した。

 配球面では、梅野とベースを広く使うことを「入念に話してかみ合った」と収穫を強調。「遅いボールの精度」と挑戦中の遅いチェンジアップを今後の課題に挙げたが、首脳陣の信頼は変わらない。

 プラン通り、開幕2カード目のヤクルト3連戦3戦目(4月2日)を任される。試合後に中西投手コーチは岩崎を「中に入れる」と中継ぎ起用を明言し、メッセンジャー、岩田、藤浪、能見、岩本、岩崎で開幕ローテが確定したことを示唆。続けて「(開幕ローテに)三枚岩だ」と三本の矢ならぬ、三枚の岩-岩田、岩崎、岩本のトリオに期待を寄せた。

 「1イニング1イニング、一人一人の気持ちで投げていきたい」と岩崎。仲間と共に岩のように固いローテを築き、スタートダッシュを支えていく。

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