打たれそう?能見、アマ相手に最終調整
阪神・能見篤史投手(35)が25日の日本新薬との育成試合(鳴尾浜)に先発し、シーズンへ向けて最後の調整登板する。予定イニングは4イニング。ところが、最終調整を前に24日は表情がさえなかった。
「何て言ったらいいのかな。特に何かするというのはないですね。強いて挙げれば試合感覚ですかね。打者の反応と言ってもねぇ」
戸惑いを見せるのは相手が社会人だから。「プロに入って初めてじゃないですか。記憶にない。新鮮と言えば新鮮ですけど」。日程の都合で、オープン戦や2軍戦がなかったため、やむを得ないが、まったく情報のない相手との対戦。しかもアマチュアだと、抑えたとしても自分の状態がどのくらいなのか、測りにくい。
今季の初先発が予想されるのは3月31日のヤクルト戦(神宮)。昨季は3勝2敗、防御率2・75と相性は悪くない。一発を食らったバレンティンは調整が遅れており、不在が確実。とはいえ、山田、川端、雄平、ミレッジらセ界No.1と言っていい強力打線が相手。万全の態勢で臨みたいところだ。
「打たれそうな気がするんだよなあ」と苦笑いする左腕。“初体験”を無難に済ませて、スムーズに初登板を迎える。