和田監督の熱~いゲキに梅野応えた!
「阪神10-8中日」(29日、京セラ)
08年以来、7年ぶりの開幕3連勝。「これ以上のことはない。全員の力でもぎ取った3連勝」と阪神・和田監督は誇らしげに振り返った。
気迫がみなぎっていた。一回1死一、三塁。ルナは三ゴロ。併殺で切り抜けたと思われたが、一塁に転送した上本の送球が、右手を上げて滑り込んだ一走・森野の右手親指に当たって併殺を取り損ね、先制点を献上した。その瞬間、ベンチを飛び出し、鬼の形相で守備妨害だと飯塚二塁塁審に猛抗議。両手を広げた熱い訴えは実らなかったが、将の情熱はナインに確実に伝わった。
動いた。4-3の五回無死一塁。これまでは強攻策を指示してきた上本に犠打を命じた。「もう1点」をもぎ取りたかった。2死満塁で打席に入った梅野には「詰まるのを恐れるな。大学時代を思い出して行ってこい!」と熱いアドバイス。今季初安打となる走者一掃の適時二塁打で応えた梅野。この回5得点と執念の采配が結実した。
2試合連続サヨナラ勝ちの後は、打ち合いを制しての勝利。最高の結果で開幕3連戦を終えた。「この勢いとかではなく、一戦一戦という気持ちでやります」。気を引き締めて次のヤクルト3連戦に挑む。