藤浪、悔しい初勝利…続投志願も却下

 「阪神10-8中日」(29日、京セラ)

 今季初勝利も、素直に喜べなかった。不運なプレーに見舞われたとはいえ、今季初登板は5回9安打3失点。試合後、阪神・藤浪は淡々と自分を責め続けた。

 「アンラッキーといえば、アンラッキーかもしれないですが、落ち着けず、バタバタしてしまった。勝っても仕方ないというか、恥ずかしいくらいです」

 スタートからつまずいた。初回、1死一、三塁から4番・ルナをツーシームで三ゴロに打ち取る。併殺完成のはずが、二塁・上本の一塁送球が森野の右手に直撃。すぐさま和田監督は守備妨害をアピールしたが、判定は覆らず、先取点を奪われた。その後も、3連打され、計3点を献上。わずかな気持ちの隙を突かれてしまった。

 「狙い通りだったので、打った瞬間に気が緩んでしまった。予想外のプレーに締め直すことができなかったです」

 二回以降は内角球を効果的に使い無失点。和田監督は「悪いなりに5回まで抑えてくれた。初登板だし、普通の精神状態じゃない」とかばったが、藤浪は首を横に振る。続投を中西投手コーチに志願したが、却下されたという。

 「悔しかった。任せてもらいたかった。7回、8回3失点なら、粘ったと言えるけど、5イニングなので何とも言えない。意味のない白星だと思います」

 “自立”を目標に掲げる3年目。優しい言葉はいらない。次こそ心の底から笑う。

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