藤浪21歳バースデー逆転呼ぶ粘投
「阪神4-3広島」(12日、甲子園)
21歳の誕生日を白星で飾れなかったが、粘りの投球で逆転勝利をたぐり寄せた。阪神の先発・藤浪は7回を投げ9安打3失点。「チームが勝ったので、それが一番です」。試合後は安どの表情を浮かべた。
左打者7人を並べた広島打線に対して果敢に懐を攻めた。序盤は最速154キロの直球を主体に、フォークを交える投球で、四回まで無失点。だが2点リードの五回に、制球が甘くなり3安打で同点。続く六回も先頭・松山の二塁打からピンチを招くと、味方の失策で勝ち越された。
「7回2失点、3失点は最低限。ゲームをつくることはできているけど、五回は1点に抑えたかった。反省すべき点です」
自らのバットで、試合の主導権を握った。二回、1死一、三塁の好機。追い込まれながら左犠飛を放ち、先制点をもぎとった。「(バースデーソングは)あるのは知っていたんですが、ピッチャーは分からなかったので。やってもらえてよかったです」。実は誕生日登板が決まると「バースデーホームランを狙います!」と意気込んでいた。フェンスは越えなかったが価値ある一打となった。
次回は19日・巨人戦に先発予定。「ビシッと抑える投球ができれば」と藤浪。自身も納得のピッチングで2勝目をつかむ。