ゴメス&マートン奮起せよ!指揮官期待
阪神・和田豊監督(52)が13日、14日からの中日戦に向けて名古屋に移動し、クリーンアップのゴメスとマートンに奮起を求めた。12日の広島戦では「1番・西岡」、「3番・鳥谷」に打順を組み替えて連敗をストップ。この勢いを「竜倒」で加速させるためにも、好機での凡打が目立つ両者に期待を寄せた。
連敗のトンネルを抜けた。ようやく再スタートを切れるが、不安もある。名古屋で勢いをさらに加速させるためにも、クリーンアップの復調は欠かせない。和田監督が、ゴメスとマートンのさらなる奮起を求めた。
「今(状態が)どっちに行こうかというところだろうな。『あっ、上がってくるな』というところまで来てないんちゃう。もちろんこのままということはあり得ないし、それが少しでも早く来るようにやっていかないと」
4日の巨人戦からの連敗は「6」で止めたが、ここまで6勝8敗と苦しんだ。その原因の一つが、本調子ではないゴメスとマートンのバット。和田監督は「打撃のことは1打席、1球で変わる。彼らも練習の中で必死に準備している」と話すが、満足はしていない。
ゴメスは4試合連続安打で、マートンも5試合連続安打中。ただ、得点圏打率はゴメスが・143で、マートンが・211という数字。「クリーンアップが打つことで入りが変わってくる。そういう意味ではここまでは物足りないよね」。チャンスを生かしきれない現状がもどかしい。
12日の広島戦では「1番・西岡」、「3番・鳥谷」に打順を変更して現状打破を図った。状態が良くても、打線の流れを考えて打順が変わることもある。だからこそ「打順だから143試合絶対に動かさないという宣言はしない」と、4、5番のゴメスとマートンも不動とはならない。
「シーズンに入ったらいろいろなことが起こるんで。それはその都度一番いい、点が取れるというものを考えていかないと」と和田監督。この状態が続けば、6番を打つ福留の打順を上げる可能性もゼロではない。両外国人への期待は大きいからこそ、一日でも早い目覚めを望んでいる。